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求人広告で見る「インセンティブ制度」とは?歩合との違いやメリット、事例をわかりやすく解説

求人広告に「インセンティブ制度あり」と書いてあるのを見かけたことはありませんか。この記事ではインセンティブ制度がよくわからないという人に向けて、インセンティブの仕組みや賞与・歩合との違い、制度のある企業で働くメリット・デメリット、事例をご紹介します。

インセンティブとは?

インセンティブ(incentive)自身の意味は「動機付け」で、外部から刺激を与えることで人の意欲を掻き立て、行動を促すことを指します。
仕事におけるインセンティブの活用は、例えば、販売職や営業職でノルマを達成すると、個人の業績に応じて給与以外に報酬や物品などを支給したり、人事評価をしたりする制度をいいます。

インセンティブと賞与の違い

賞与は金銭が支給されますが、インセンティブは金銭以外にも、表彰や昇進、旅行や研修への参加などさまざまな形で支給することができます。また、賞与は主に企業や組織の業績に連動して支給されるのに対し(一部、個人の業績で支給される賞与もあり)、インセンティブは個人の業績を基準として支給額や支給内容が変わることが一般的です。

インセンティブと歩合の違い

インセンティブも歩合も、個人の業績に応じて支給されるという意味では同じです。違いは、インセンティブは実績以外にも目標達成など高い成果を出したことに対して支給されますが、歩合は目標達成が基準ではなく、「契約1件で〇〇円支給」など、実績に応じて支給される点にあります。
つまり、歩合は給与の一環として成果報酬で積み上げていく概念となり、インセンティブの一形態と言えます。

日本のインセンティブ制度の移り変わり

  • 明治~昭和:終身雇用を前提とした年功序列の評価制度
  • バブル崩壊後の変動期:成果主義による業績連動型インセンティブ制度
  • ~現在:個人の価値観と連動させるインセンティブ制度

昭和までの日本企業の特徴は、終身雇用と年功序列です。この背景には、産業の飛躍的な発展があります。企業の課題は、経済発展のなかで社員の定着率を上げることでした。そのため、長期勤続者が優遇される制度が当時のインセンティブとなっていました。

やがてバブル崩壊をきっかけに、年功制で膨らんだ人件費の圧縮が課題になります。また、企業間の競争が激化し、短期間で業績を上げるための成果主義が進みます。四半期から半年ごとに個人目標を設定し、業績に応じた評価制度を導入する企業が増えました。しかしその一方で、個人への負荷が増大し、心身の不調をきたす社員が増加するなどのデメリットも浮上します。

現在は、業績評価に寄せたインセンティブ制度がもたらしたマイナス面を踏まえ、個人の価値観を把握して報酬に反映させるインセンティブ制度の模索が始まっています。

インセンティブ制度のメリット

モチベーション向上につながる

インセンティブ制度は、給与やボーナスのプラスαとして付与されるため、モチベーション向上につながります。また、結果を残すたびにインセンティブが与えられるため、モチベーション向上に「即効性がある」ともいえるでしょう。

実績を正当に評価できる

報酬が固定給や決まった額のボーナスだけだと、「自分はもっと結果を出しているはずなのに…」と不満をもつ人も少なからずいることでしょう。

その点、インセンティブ制度は、結果を出すたびに「目に見えるかたち」で付与されるため、一人ひとりの実績を正しく評価されます。

やるべきことが明確化される

インセンティブ制度は明確な評価基準を決めるため、上司によって評価が異なるなど、あいまいな評価を避けられます。そのため、評価に対して悩むことがなくなり、目標達成のための「やるべきこと」が明確になるのです。

やるべきことの明確化によって、生産性アップにもつながるでしょう。

インセンティブ制度のデメリット

モチベーション低下につながる可能性もある

先ほど「インセンティブ制度はモチベーション向上に有効」とお伝えしましたが、逆にモチベーション低下を招いてしまうこともあります。

それは、「努力しているのに結果が出ない」というケース。仕事に限らず、受験、スポーツなど、頑張ったからといって必ずしも結果が出るとは限りません。

インセンティブ制度は、あくまでも「成果を出したときに与えられるもの」なので、努力が成果につながらなかった場合は与えられません。努力が実を結んだのならモチベーションアップにつながりますが、当然そうでないときはモチベーションが下がってしまう可能性があるのです。

組織内の人間関係が乱れることもある

チーム単位でのインセンティブになっていない場合、社員同士やチーム同士で競争が起こるので、時には過度に社員同士を比較したり、達成したいがゆえにチームワークが乱れたりすることもあります。

インセンティブ制度事例

高い業績をあげた社員へのご褒美:報奨旅行

ディップ株式会社

ディップ株式会社は、年間を通して高い成績を上げた社員を「通期表彰」で表彰しています。そして、「通期表彰」の受賞者には「報奨旅行」を授与。全社員を対象とした社員旅行であれば福利厚生ですが、「旅行」の機会を成績優秀者のみに与えることで、社員のモチベーションアップに紐づけています。

社員の成長を促進する:リフォームプラン研修

株式会社カチタス

中古リフォーム物件を取り扱う株式会社カチタスでは、成績優秀な社員に対して、スキルを磨く研修を実施しています。「リフォームプラン研修」では、全国から選抜された少数精鋭の社員が、リフォーム企画・発注スキルを向上させる専門的知識を学びます。また同研修が、次期マネージャー育成の一端を担っています。キャリア形成に意欲があり、優秀な業績の社員をステップアップさせるための研修です。選抜形式をとることで、通常の研修との違いを明確にし、仕事への意欲を刺激する役割を果たしています。

まとめ

この記事ではインセンティブの仕組みや賞与・歩合との違い、制度のある企業で働くメリット・デメリット、事例をご紹介しました。社員側、会社側ともに魅力的なメリットがたくさんあるため。制度を導入する企業も増えています。

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