アルバイト、就活、転職活動で必ず必要となるのが「履歴書」。本記事では初心者向けに履歴書の書き方を分かりやすく解説します。ルールを押さえて履歴書を企業へ提出しましょう。
基本項目の書き方
日付
履歴書に使う日付の年号は、西暦(例:2024年)でも和暦(例:令和)でもOKです。学歴欄など履歴書内の他の項目の年号と表記を統一しましょう。また、「令和」を「R」とするなど元号を略さず、正式に漢字で記入します。 また、右上の日付は、持参の場合は面接当日、郵送なら投函日、メールなら送付日を記入します。
氏名・ふりがな
氏名は、姓と名の間にスペースを空けます。「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合にはカタカナで記入します。
住所
都道府県から書きます。ふりがなは、番地を除く町名、マンション名などの建物名まで書きます。部屋番号も不要です。
連絡先(電話、メールアドレス)
電話番号は、2つ欄がある場合は、固定電話とスマホなど携帯電話の番号を併記します。携帯のみの場合は、1つで構いません。 「現住所欄」の下に「連絡先欄」がある場合、現住所と同じであれば、「同上」と書きます。
参考:recruit agent
学歴の正しい書き方
学校名、学部・学科名は省略しない
正式名称で学校名、学部、学科・専攻までを記入し、採用担当者にあなたがどんな分野を学んできたかを理解してもらいましょう。
応募先の仕事で活かせる研究テーマなどはさらに詳細に記入するのもよいでしょう。卒業時は「卒業」と記入し、大学院の場合は「修了」と書きます。
原則として高等学校(入学)から記入する
学歴をどこから書くかに明確な決まりはありませんが、高校以降は義務教育ではないため、どのような高校にいつ入学し、何年間で卒業したのかが一目でわかるよう、高校入学から書くのが一般的です。「〇年△月 〇〇高等学校 入学」「〇年△月 〇〇高等学校 卒業」と、入学・卒業の年月とともに記入します。
中退も記入する
学歴に中退がある場合は、「家庭の事情により中途退学」などと、簡潔に書くとよいでしょう。中退のことを書くか、書かないかで思い悩むかもしれませんが、空白期間があると、面接の場などでその理由の説明を求められることになります。また、中退を卒業と偽ることは学歴詐称になってしまうので、うそや間違いのないように正しく書きましょう。
参考:recruit agent
職歴の正しい書き方
短期間しか勤務していない場合でも、職歴はすべて正確に書く
職歴は時系列で、短期間しか勤務していない場合でもすべて正確に書きましょう。「株式会社」を「(株)」などと省略せず、また、社名だけでなく所属部署も正式名称で明記します。部署異動や昇格があった場合には、その旨も記入してください。応募する職種に関連する職務内容があれば、採用担当者の目に留まりやすいように「商品開発に従事」など、簡単な仕事内容を加えても構いません。企業の合併・買収などで社名が変わった場合は「○○株式会社(現△△株式会社)」と記入します。
ブランク期間は基本書かない
転職活動が長引いた、病気で療養中だったなどの理由で無職の期間(ブランク)があっても、ここでは書かなくてもよいでしょう。面接などで聞かれた場合に、しっかり答えられればOKです。ただし、留学をしていた、介護をしていたなど、応募企業に対してアピールになる、もしくはやむを得ない理由での空白期間は「〇年△月 □□に1年間留学」などと理由を明記しておいたほうが親切です。
参考:recruit agent
賞罰の正しい書き方
賞罰がない場合は、賞罰の項目を作らない、もしくは「なし」と書く
何もない場合はあえて賞罰の項目を作って記入する必要はありません。賞罰欄がある履歴書を使う場合や、賞罰欄を作る場合は「なし」と必ず書きます。
賞の場合は、全国優勝や国際レベルの大会を基準として書く
国際レベルの大会や競技での入賞、国内大会なら優勝か準優勝を記入の対象とするのが一般的です。該当するものがあれば「第〇回 △△大会 優勝」などと書きます。チーム競技なら、チーム内での地位や位置を勘案して書きましょう。文化活動も、国際レベルの展覧会などが対象になります。少しでもプラスになる要素があれば、履歴書に書きたい気持ちは分かりますが、知名度の低い国内の大会については、たとえ優勝しても、記入するのはやめておいたほうが無難です。
罰の場合は、略すことなく必ず記入する
罰の場合、該当するものがあれば略すことなく必ず記入しましょう。賞罰の「罰」は刑法犯など、過去に犯罪歴がある場合が対象です。ただし、未成年時の少年犯罪、交通違反の免許証の減点など「行政罰」は記入の対象にはなりません。刑法犯の罰の場合は、「〇〇罪 懲役△年、執行猶予□年罰 刑期終了」というように書きます。犯歴(罰)を隠して「なし」とした場合、経歴詐称に問われることもあるので、決して略さず、正直に記入しましょう。
参考:株式会社キャリアデザイン
免許・資格欄の書き方
「〇〇免許 取得」「〇〇検定 合格」のように記入します。免許や資格は古い順に記入してもよいですが、応募先企業や志望職種に役立つものから書くと採用担当者の目にとまりやすくなります。
参考:recruit agent
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通勤時間欄の正しい書き方
履歴書に書く通勤時間は、片道の所要時間を書くのがルール。「自宅から会社までのドアtoドア」の所要時間を合算します。
時間は5分単位で書くのが一般的です。32分なら30分、44分なら45分などと、端数を切り下げるか切り上げて書きましょう。
利用する交通手段を書き添えるのもポイントです。「電車」「バス」「自転車」など、会社に行く際に使う交通手段を記入しておくと、採用担当者に通勤経路を正確に伝えられます。また、車で通勤する場合は「自家用車」が正しい書き方です。ただし、マイカー通勤を許可していない企業もあります。あらかじめ車での通勤が可能か求人情報を確認しましょう。
参考:Ann株式会社
本人希望欄の書き方
特に希望がない場合は、「貴社規定に従います」と記入し、空欄にしないようにします。応募先企業で勤務する上でどうしても譲れない条件や、募集要項に複数の募集職種がある場合は、希望職種を書くと面接がスムーズです。
参考:Ann株式会社
まとめ
本記事では初心者向けに履歴書の書き方を分かりやすく解説しました。ルールを守り自分を最大限にアピールできる履歴書を作成しましょう。
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