本屋(書店)のアルバイトは、本好き、読書好きにとって理想的な仕事環境です。しかし具体的な仕事内容や給与について知らない方も多いと思います。そこで本記事では、そんな本屋(書店)のアルバイトの詳しい仕事内容や、メリット・デメリット、向いている人の特徴などを解説します。
本屋(書店)の種類

大型書店
大型書店は、ビルが一つ丸ごと書店という店舗のほか、駅ビルや商業施設などに入ってることが多いです。フロアや区画ごとに専門分野が分かれており、児童書から参考書、雑誌、漫画、文庫本、ビジネス書、地図、文具など、たくさんの書籍や文具が揃っています。
個人書店
個人書店は、商店街などにある個人経営の書店です。街の本屋さんとして、子どもが多い地域では児童書や漫画が多く揃っていたり、観光客の多いエリアではガイドブックや地図が揃っていたりなど、地域のニーズにあった本や書籍が並びます。
古本屋
古本屋は、お客様から本を買い取ったり、買い取った本を販売したりする書店です。そのほかの書店とは異なり、基本的に中古品を扱います。古本屋は、新刊の取り扱いが少ない代わりに、廃刊になったレアな本に出会える可能性もあります。また、店の規模は、チェーン展開しているような大型の店から個人店まであり、チェーン店では本や書籍だけでなく、ゲームソフトやゲーム機、トレーディングカードなども扱っていることもあります。
本屋(書店)のアルバイトの仕事内容

開店作業
開店前の作業として、その日の朝届いた本の品出しをします。その際にお客様の注文分の本は先に取っておきます。そして、付録付きの週刊や月刊雑誌は、届いた時点では別々になっている雑誌と付録を、ひもやゴムでひとつずつセットにします。コミックやその他の書籍も入荷数をチェックし、コミックは1冊ずつシュリンク掛けをしたら、本の入れ替えなど棚づくりをしていきます。
その後も清掃やレジの準備など、開店前の仕事は多いので、スピードが命です。
接客
基本的に本屋の接客といえば、レジ業務です。
お客様が持ってきた本をレジ打ちし、その際に多くの店では、スリップといわれる本に挟まっている紙を抜き取ります。スリップは在庫確認や本の注文に使用するので、とても重要なものです。
また、店内で本を探しているお客様の対応や本の注文、購入された本のカバー掛け、プレゼント用の包装などレジ内の仕事はたくさんあります。
店内整理
お客様は実際に本を手に取って選ぶので、平積みにしている本は特にグチャグチャになります。また、コミックは、まとめ買いする人も多いので、棚がすっぽり開いてしまうこともあります。
そのため、こまめに店内を確認し、棚の整理や本の補充する必要があります。
POP作り
POPとは、商品の魅力や特徴をお客様に伝えるために重要なもので、本屋においても、新刊や今話題の本を紹介するために用いられています。作る際には、お客様に興味を持ってもらえるようにイラストや書籍の情報を分かりやすく書きます。
パッと見て、その本のことがお客様に伝わるように工夫が必要なのです。
返品作業
前月や週に発売された雑誌や、売れ行きが良くない本の返品作業をバックヤードで行います。
スペースもそれほどありませんし、大量の本を段ボールに詰めるので、手際よく進めるのが大事なポイントです。
閉店作業
閉店前になると店内で閉店を知らせるBGMを流し、お客様に伝えます。それから店内の掃除や本の整理、レジ締め作業も進めていきます。
お客様がいなくなったのを確認したら店の明かりを消し、 レジ締め作業を終わらせます。
働く時の身だしなみは?

髪色は控えめならOK
本屋では、お客様から直接、本の問い合わせを受けることがよくあります。そのため、あまり奇抜な髪色だとお客様が声をかけづらいと感じてしまい、本の購入にもつながりません。
髪は染めても大丈夫ですが、明るすぎるのはNGという店が多いので、落ち着いた髪色にしましょう。
動きやすい服装
本屋のバイトは、本の補充やお客様からの問い合わせで意外と店内を動き回るので、制服がない場合は、シャツにジーンズなどの動きやすい服装が良いです。
また、店でエプロンが貸与されるので、汚れたら洗濯し、清潔感ある服装を心がけましょう。
派手なネイルやアクセサリーはNG
本屋のバイトにおいてネイルやアクセサリーはNGです。派手なネイルチップや指輪をつけていると本を傷つけてしまうからです。派手なピアスやネックレスも着けないようにし、お客様が安心できるような落ち着いた雰囲気で接客しましょう。
本屋(書店)のアルバイトの時給相場

求人ボックスのデータによると、本屋(書店)のアルバイトの時給相場は、約1,033円です。エリア別で見てみると、関東・近畿のみ、1,000円以上の時給相場となっており、それ以外のエリアでは、時給900円台となっています。
本屋(書店)でアルバイトするメリット

本に関する知識が増える
本屋(書店)でアルバイトをすることで、本に関する知識を身に付けられます。本や雑誌のジャンルや種類はもちろん、本を傷めずに陳列する方法など、本にまつわるさまざまな知識が仕事を通じて得られるでしょう。
とくに、新刊の情報は、いち早く知ることができるため、本好きの方にとってはうれしいメリットです。
社割で本が購入できる
本屋のバイトは社員と同様に、店の本を社割で買うことができます。大体のお店が10%オフで購入できるので、本好きの人には特にうれしい特典です。
本屋(書店)でアルバイトするデメリット

本の場所を覚えるのが大変
本屋には様々な種類の本が置いてあるので、慣れるまでは本の場所を覚えるのに苦戦するでしょう。雑誌や文芸書、コミック、文庫など大まかな場所を覚え、それから細かいジャンルも覚えなければなりません。また、季節やフェアによって本の置き場も変わるので、常に本の位置をチェックする必要があります。
問い合わせが多い
本屋のバイトは、レジ業務以外にもお客様からの問い合わせに対応しなければなりません。
本や雑誌のタイトル、作者の名前など、限定的な情報を言われても、すぐに案内できるように本の場所をしっかり覚えておく必要があります。また、「今日テレビで紹介されていた本で…」とか、「今話題の…」といったお客様によっては、曖昧な情報で本を探している方もいるので、最新情報を常にチェックしておきましょう。
本屋のバイトに向いている人の特徴

本好きな人
本好きな人は多少仕事が、きつくても楽しく働けるでしょう。
「コミックしか読まない」「文芸書しか読まない」という人でも、新しく入荷した本やお客様が注文した本を見て、「こんなおもしろそうな本があったんだぁ」と新しい発見をすることもあります。
人と話すのが好きな人
本屋のバイトはお客様とのコミュニケーションが大事になってきます。
問い合わせを受けた時には、お客様から書籍の情報を聞いて一緒に探したり、オススメの本を聞かれた時には、お客様の好みを聞いて本を紹介したりします。
まとめ
今回の記事では本屋のバイトの仕事内容やメリット・デメリットなどについて解説しました。本屋のバイトは意外に重労働ですが、本が好きな人には楽しくできるバイトかと思いますので、興味がある方はチャレンジしてみてください。
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